やわらか図書館学

主に大学図書館のデザイン・広報に関するブログです。

本屋さんのいいところをあげてみる

仕事帰りに、本屋さんによって、あぁやっぱり本屋さんっていいなぁと思ったので、いいなと思った点を書いてみます。

大量の本を目にすることができる

ドバーッと本が並んでいて、大量の本の表紙が目に飛び込んできます。
平積みの本を眺めながら、ぐるっと一周するだけでいろんな本との出会いがありますよね。セレンディピティー。

ほとんどの本が立ち読み可能

気になった本は、その場で中を開いてパラパラと”なか見”。
例えば、料理のレシピ本とか実際に中を見てみたらイメージと違ったとか多いですもんね。

情報量が多い

本の大きさ、厚さ、重さ、質感とかその本の醸しだす雰囲気が一目瞭然、天地明察です。
単行本(ソフトカバー): 232ページ、商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 1.8 cm
こんな情報だけで、その本がイメージできたら、その人はプロの人です。

読みたいと思った本をその場で買って帰ることができる

通勤帰りに買って帰れば、帰りの電車がそこはもう読書空間。ファンタスティック。
買ってから手元に届くまで時間がかかって、あぁそういえば買ったなぁみたいにはなりません。

無駄な包装がない

レシート挟んでもらうだけでOK。エコロジー。
本1冊買うだけで、ごちゃごちゃとしたゴミが出たりするのは個人的に結構ストレスです。

なにげに匿名性が高い

本屋さんで買った本の記録は残りませんが、ネットで買うとその本を自分が買った事実が、名前、住所ともに残っちゃいますからね。
まさに一時の恥と一生の恥。
まぁTポイントカードとか出すと、本屋さんでも記録が残るんだと思いますが。

本を買う「体験」そのものが思い出になる

自分の部屋の本棚に並ぶ本を見てると、その本をどういうシチュエーションで買った本かということが思い出されます。
旅行のときに駅の売店で買った本だとか、子供のころ、近所の本屋でお母さんに買ってもらった本だとか。ノスタルジック。


Why don't you go to a bookstore?


とはいえ、本屋さんの経営って実際きついんじゃないかなと思います。「本屋で実物を見て、ネットで買うのが情強()」ていう人もいますしね。
似たような業種ですと、CDショップもきついと思います。この前、ツタヤに行ったらCDコーナーに客がまったくいないという状況でした。そんななか、下記の記事ではタワレコの戦略が書かれています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120904-00000509-san-ent

この記事によると、タワレコがすすめるリアル店舗の売りは、

  • 店に入れば何かの出会い、何かの発見ができるような工夫
  • よそでは手に入らない商品を置く
  • 店員のリコメンドへの共感

ということみたいですが、たぶん本屋さんでも同じようなことが言えるのかなぁと思います。(まぁ、若干この記事から亡国臭がしなくもないので、いい戦略かどうかは未知数ですが。)

まぁ、何にせよ、自分は本屋さんが好きなので、子供の頃から行っていた近所の本屋が潰れたりしたら、きっと泣きます。
みなさん本屋さんに行きましょう。

それでは。