やわらか図書館学

主に大学図書館のデザイン・広報に関するブログです。

自分のAndroidで貸出処理ができるアプリ@Univ. of Manchester

 

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Facebookにも書きましたが、個人的に結構衝撃的だったのでこちらにも。なお、自分の推測も混じってるので、予めご了承ください。

Manchester大学図書館さんが、図書の貸出や更新が行えるAndroidアプリをパイロット運用中とのことです。

返却期限の延長がWebでできるっていうのは、まぁ割と聞く気がしますが、「もう自動貸出機の列に並ばなくてもええんやで〜(意訳)」と書いてあるので、図書のチェックアウトもできるということかと思います。

これって結構画期的な気がするんですけども、もう似たようなアプリって他にもあるんでしょうか。

昔、利用者の方が本を見つけられない時に一緒に書架まで行って、本が見つかったらその場で貸出処理をする「ハンディ貸出機」みたいなのがあったらスマートでいいなぁと夢想したことがあるのですが、このアプリはさらに上をいってるので、個人的には、今までにいろいろあった図書館とスマートフォンの絡みの中で一番の衝撃です。

最初にこの説明を読んだ時は「あれ〜BDSの磁気はどうするんだろ〜?」とか思ったのですが、説明を見ると、Manchester大学さんではICタグが使われてるようですので、そういえば、ICタグのBDSは貸出状況とマッチングする方法もあるって、見学に行かせていただいた図書館でお話聞いたなぁ、というのを思い出しました。

そう、ICタグなんですよね。自分てっきり、QRコードリーダーみたいなので、図書のバーコードを読むのかと思ったら、NFC(近距離無線通信)でICタグをスキャンするみたいで、「いや〜未来だわ〜」と自分の時間の止まっているっぷりを強く感じた次第です。 

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*画像はCheckOut - Google Play の Android アプリより

他にも類似の図書をリコメンドしてくれたりとかいろいろな機能もあるみたいですが、「自分で図書の貸出」、何と言ってもこれですね。

まぁ実際のところ、カウンターや自動貸出機での処理も、そんなに待つわけでもないですし、大した負担ではないと思うのですが「図書の貸出は図書館の機械で」という常識のひっくり返る気持ちです。

まぁ、そんなこんなでただ単純にすげ〜、というお話でした。

 

ちなみにiPhoneがサードパーティ製のアプリにNFCを使うのを許してくれないから、iPhone用のアプリはリリースできないそうです。

ありがとうございました。

参考

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