やわらか図書館学

主に大学図書館のデザイン・広報に関するブログです。

Read to Run -運動嫌いな自分を1000km走らせてくれた本-

 

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ほそぼそと続けていた趣味のランニング(というほど早くも走っていないのでジョギング?)の通算距離が、このたびめでたく1,000kmを超えました。ぱちぱち。

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1,000kmというと、ガチで走っている人たちからすると数ヶ月で達成できるたいしたことない距離だと思いますが、もともと運動嫌いな自分からすると、よくも飽きずに続いたもんだなぁと思える距離です。

というわけで、1,000km走った記念と自分へのご褒美の意味もかねて「この本読んでなかったらこんなにランニング続けていなかったかもなぁ」という大好きな本3冊のご紹介をさせていただきたいと思います。長いです。

 

1冊目は、読むと思わず走り出したくなる、ということで有名な「Born to Run」。自分がランニングを始めて1ヶ月くらいに読み、本格的に走ることにはまり始めるきっかけにもなった本です。ランニングの魅力やそれに取り組むうえで大切な考え方など、たくさんのことをこの本から学びました(なので自分はフォアフット派です)。自分がもしビブリオバトルに参加するとしたら、この本持っていきます。

本の副題にもあるように「伝説の"走る民族"タラウマラ族とウルトラマラソン界のスーパースター達がメキシコの秘境でレースを行う」というのが話の大筋なんですが、そこにいたるまでに、ランニングについての歴史的考察や科学的考察あり、ロードムービーのような冒険活劇ありの満漢全席で、読み物としてもめちゃめちゃ楽しめる本となっています。

出てくる登場人物たちが、とにかく「走るの大好き!」みたいな人たちばかりで、読んでいるこちらまで走りたくてうずうずしてくるので「ちょっとランニングのモチベーションが落ちてるなぁ」なんて時にも最適です。

 

2冊目は、上の「Born to Run」のスピンオフのような作品「EAT&RUN」。「Born to Run」にも登場するウルトラマラソン界のスーパースター、スコット・ジュレク氏の自伝本です。この方は、ウルトラマラソンというとても過酷なスポーツをしているのに(?)完全菜食主義者という、ちょっと変わったお方です。

さすがに真似して「自分も完全彩菜食主義に〜」とはなりませんでしたが、氏の食事や考え方に一貫している「シンプルなライフスタイル」には、とても惹かれました。

「Born to Run」がランニングについて教えてくれた本だとすると、こちらは走っているとき以外のランニングについて教えてくれた本という感じでしょうか。


自分が何か新しいことを始める時は、それについての一通りの知識が得られ、何か困った時にも参照できる、広く浅く説明が書かれた本をまず一冊買う、ということが多いのですが、ランニングの場合は、この本がそれにあたります。

ランニングのフォームから準備運動、怪我の対応からレースの準備まで、本当にこれ一冊で基礎知識はばっちりといった感じです。

もちろん本当に困った時は、それぞれのトピックについて深く書かれた本も参照する必要がありますが、今でもことあるごとに「教えて!金さ〜ん」と参照している大事な参考文献です。

Read to Run 

というわけで、ランニングを趣味としている人には特に目新しくもない有名な本ばかりですが、3冊紹介させていただきました。やっぱり有名な本は有名になるだけあって、いいです。

何かを続けようと思う時には、それについての情報に絶えず触れるようにしておくことが、一つのポイントなのかなぁと思っているので、1000kmを節目に今後もランニングを続けられるよう、Read to Runを続けていきたいと思います。何かいい本があったら教えてください。

ありがとうございました。

参考

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