なんか図書館で新しい面白いサービスを始めたい。でもいいサービスが思い浮かばない。そんなときの、アイディアを出す助けとなるようなブレストツールを考えてみました。
このツールの構成
このツールは、以下の4種類のカードから構成されます。
- サービスカード(基本的な図書館サービスの種類を記したカード:貸出、複写、講習会、・・・など)
- 資料カード(図書館で扱っている資料を記したカード:図書、雑誌、電子ジャーナル・・・など)
- 利用者カード(サービスの対象者を記したカード:学部生、大学院生、研究者、一般利用者、・・・など)
- オズボーンカード(オズボーンのチェックリスト*1を元に記したカード:拡大、縮小、逆転、・・・など)
このツールの使い方
- やる気のある人3〜4人で集まります。
- サービスカード、資料カード、利用者カードをそれぞれ1枚ずつ引き、引いた言葉を組み合わせてなるべくユニークなサービスを考えます。この時点でいいサービスが発想できたら、そのサービスの概要を付箋に書いてホワイトボードに張り出します。
- 「2」の段階でいいサービスができなかった場合、オズボーンカードを引きます。たとえば、最初の3枚を引いて、「貸出」「図書」「学生」の3枚だった場合、「学生に図書を貸し出す・・・、う〜ん。平凡。」となってしまいます。そんなときは、オズボーンカードを引いてみて、「逆転」が出たとしたら、最初の3枚で考えたサービスを「逆転」して考えてみます。「学生が本を貸し出す、あ、先輩が使わなくなった教科書を後輩に貸すイベントとか。」と言ったように、通常ではなかなか出てこないような発想が行えます。このようにして発想したサービスも付箋に書いてホワイトボードに張り出します。
- 1〜3を繰り返します。
- ホワイトボードに並んだすばらしい宝石のようなアイディアを眺めてしばし悦に入ります。
- 出てきたアイディアの中から具体的に実行できそうなものを厳選していきますが、それはまた別の話。
まとめ
いかがでしょうか。なかなかゼロから新しいことを考えるというのは難しいので、個人的には、こうした呼び水的なツールは結構有効なのではないかと思います。で、せっかく考えたので、このツールに名前なんかつけちゃったりしてみようかなと思います。やっぱり何でも名前があると愛着が沸きますしね。
「L.S.D -Library Service Design-」(仮)
相変わらず中2っぽい名前だ〜。ということは置いといて、今度カードのデザインとかも考えられたらなと思います。
それでは。
*1:オズボーンさんが作った発想のためのチェックリスト。他の用途、類似、拡大、縮小、変更、代用、入替、逆転、結合からなる