やわらか図書館学

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館内掲示物(ポスター)を作成する際に気をつけたい最低限の5つのルール

[例]


上記のような利用者へのお知らせを、よく見かけるのですが、こうしたちょっといまいちな掲示物を見る度に「利用者の図書館への期待値下げてるんじゃないかな〜」と杞憂かもしれませんが、不安に思ってしまいます。掲示してるものの質が低いと、やっぱりその中身も質が低いのではないかと思ってしまうじゃないですか。

そこで、自分もデザインのプロではないので大したことは言えないのですが、掲示物を作成するとき、最低限このくらいは気をつけたほうがいいのではないかということを、5つのルールにまとめてみました。(ちなみに自分は「飲食禁止」懐疑派です。)

1. ポップ体を使わない

印象を柔らかくしようとしているためか、ポップ体が使われている掲示物をよく見ますが、少なくとも自分は、ポップ体が使われてることでポップになっている掲示物を見たことがありません。

2. どこかで見たようなクリップアートを使わない

よく使われてるクリップアートは、基本的に品がないので、(控えめに言っても)できれば使わないほうがいいでしょう。

3. 図書館目線の言い回しにしない

たんに事実をお知らせする掲示物(本日休館など)ではなく、例のように利用者に何らかの行動を強いる場合は特に気をつけたいですね。いわゆる「喫煙所はあちらですメソッド」。(類似品に「綺麗にお使いいただき、ありがとうメソッド」がある)

4. 英語併記を忘れない

留学生の方々も、客層の決して少なくない割合を占めているので、そうした方々への配慮も忘れないようにしましょう。日英併記にすることで、ごちゃごちゃしてしまうようなら、英語版は別に作成するくらいの気持ちがいいかもしれませんね。

5. コピー用紙に印刷しない

コピー用紙に印刷した掲示物が館内にあったら、今すぐ剥がして、上質紙にプリントアウトしなおしましょう。紙が変わるだけでも、全然印象が変わりますよ。


いまいちな掲示物は図書館のイメージを悪くし、利用者を遠ざけることにもなりかねないので、気をつけたいですね。

上記のルールを元に作ってみた例

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