図書館でテーマに沿った本の展示を行う際、テーマの選び方や広報のやり方などは話題にしますが、展示の方法については、あまり気にしたことがなかったなぁと思ったので、どうやったら見た目を綺麗に展示できるか、自分なりにいくつか考えたことをまとめます。
本を展示する机や本棚は薄い色を使う
本の表紙はそれそのものが結構カラフルです。
展示に限った話ではなく、カラフルなものを綺麗に見せようと思ったら、薄い背景のほうが際立ちます。ですので、本を綺麗に見せることを考えれば、展示を行う机や本棚は(あるいはそれらにかけるクロスなどは)、基本的には薄い色のもののほうがいいのではないかと思います。
ただ、展示のテーマがかっちりしていて、本も重厚なものが多い時などは、逆に濃い色のほうがシックでいいかもしれません。
POPの用紙を統一する
展示した本に、本の内容や紹介文を書いたPOPをつけることも多いと思います。
このPOP、カラフルなほうが楽しそうと思ってしまいがちですが、上でも書いたとおり、本の表紙自体がカラフルなので、そこにいろんな種類のPOPをつけてしまうと、ややチカチカした感じになってしまいます。
なので、POPの用紙は統一したほうが、いろいろな色の本を並べている中にも統一感がうまれ、全体として綺麗にまとまるかと思います。(ヴィレヴァンのPOPも確か黄色で統一されていたかと。)
たくさん並べすぎない
たくさんの本を紹介したいという気持ちはよくわかりますが、あまりたくさんの本を並べてしまうと、窮屈でごちゃごちゃした印象になってしまいます。
たくさんの本を紹介したいときは、それに応じたスペースを確保するか、いっそのこと縦置きで背表紙を見せて並べてしまったほうがよいのではないかと思います。
きちんと並べる
そんなの当たり前ではないか、と思われるかもしれませんが、ウェブサイトで紹介されているいろいろな展示風景を見ると、本が綺麗に整列されていないことが多いです。
これは完全に推測ですが、動きがあったほうが遊び心があって楽しそうという考えから、あえてきちんと整列させていないという場合もあるのかなと思います。
もちろん動きがあって楽しい配置は素晴らしいと思うのですが、失敗するとただの乱雑な配置になってしまうので、結構上級者テクなのではないかと思います。
結論:やりすぎず、シンプルに
ここまでいくつかのことを書きましたが、その多くが、楽しそうな雰囲気を出そうとして、やりすぎてしまうことによる失敗と言えるかと思います。
自分がシンプルなものが好きというのもありますが、無理に楽しそうな雰囲気を出そうとしてごちゃごちゃするよりかは、シンプルな展示にしたほうが綺麗な展示となるのではないかと思います。(上では書きませんでしたが、あまり手作り感あふれた装飾も個人的にはどうかなと思います。)
いろいろな考え方があるかと思いますので、必ずしもシンプルがいいというわけではないという場合も多々あるかと思いますが、自分の考えとしてまとめさせていただきました。
いいなと思った展示
最後に、いろいろな図書館の展示を見ていた中で、スッキリしていていいなぁと思った展示風景をご紹介します。
それではでは。