- 全体を通して「(主に知識を得ることで)より"よく"生きることを願う(あるいは、より"よい"社会を目指す)人たちと、それを全力でサポートする人たち」の話だな、と強く感じました。多様性、デジタルデバイド、就労支援とかも含めて。そう願う人たちがいること、それをサポートする機関があるということが、純粋にいいことだなと思えましたし、自分ももっと自分に何ができるのかを日々考えないといけないなと反省しました。
- よく考えるとこれって単純にいってしまうと「生涯学習」のことで、学生の頃はその概念がすごい嫌いだったのに、結局そこに戻ってくるのかと、ちょっと変な感じでした。ちなみになぜ学生の頃、「生涯学習」が嫌いだったかというと、それが「充実した余暇」みたいな文脈で語られることが多かったので、「もっと問題にしなければいけないことがあるだろう」という大2病(高2病)的な反感を持っていたためなのですが、今はそれだけじゃないこともわかっているし、それも大事だと思えるようになってきました。
- ただ、これまた学生の頃に思ったことからの連想ですが、やはり"ここに来ない人"の存在は、アウトリーチ的にもサービス評価的にも、常に意識していないといけないんだろうと思いました。
- 「全ての仕事が繋がっている」、「毎日の仕事が予算が必要なことの証明」とスタッフに呼びかけていた女性のパートがとてもよかったです。モチベーションが下がっているときに観るために、このパートだけ切り出して動画販売して欲しいです。自分は単純な人間でこういうアジテーションに弱いので、こういう人が職場にいたら、さぞかし助かるだろうなぁと思います。
- 図書館サービス的な面については、映画を観たらさぞかし「NYPLすげ〜」ってなるかと思ってたのですが、あまりそうはなりませんでした。なんでしょう、組織規模、予算規模、求められるサービスといった、内的・外的環境が自分とは全然違うので、その条件の中でどのくらいすごいのか、ということがイメージできなかったというか。国立国会図書館のことをみて「すげ〜」って思わないのと、同じでしょうか。想像力が欠けてるんですかね。
- そもそも「切り取られた姿」という印象が強くて、あまりNYPLの実態として観れなかったというのもあります。
- 点字図書館の話のところで、中指よりも人差し指の方が敏感という話があり、「へ〜」って思って暗がりの中、自分のシャツを擦って試してみたところ、実際にそうだったのが新鮮な驚きでした。自分の身体でもまだまだ知らないことがたくさんありますね。
- パークチェスター分館の打ち合わせの話であがっていた、アメリカで筆算のやり方が変わったという話が気になり、ちょっと調べてみたところ、"The New Math"という話題があがっているようなのですが、それのことなのか、確信が持てず。
- 実際のところ、どうなのかわかりませんが、某社への流れ弾感。
他の人の感想やパンフレットを読んでしまうと影響を受けてしまう気がして、それらは自分の感想を書いた後の楽しみに取っておいたので、これからそれらを読むことが楽しみです。おそらく自分の感想を省みて赤面することになるのでしょうが。
お相手はやわらか図書館学でした。