mixiやTwitterは、自分の嗜好に世界が限定されてしまう、といったことがよく言われます。
自分たちも図書館の講習会で、OPACやDBで目的の本・論文を効率良く探す方法など説明したりしてますが、基本的に「検索」は技術が上がれば上がるほどノイズが減っていくので、それって、目的以外の本に出会う可能性を消してる?せれんでぃぴてぃ〜なくしちゃってる?なんてことをふと思いました。
そんなわけで、もちろん目的の本に素早くたどりつくということも大事なんですが、逆に探していない本を探すことを提供するっていうのも図書館の役割としてありかな〜とか思い、その方法について考えてみました。
・企画展示を行う
基本的なイベントですが、その企画内容から簡単に想像がつくような本をただ並べるだけではなく、もうちょっと意外性のある組み合わせの本をチョイスすることで、意外な本との出会いが演出できたりするのかな〜と思います。
・OPACに「ランダム表示」機能をつける
「ランダム表示」ボタンを押すと、適当に20冊ぐらいダーッと表示される。(もうあるシステムもありますかね?)
・講習会で「探してない本を探す方法」を講習する
例えば、アイデアを探す方法のひとつに「カラーバズ」という方法がありますが、それと同じで書架の間を歩く際に、「背表紙が白の本に注目をする」と決めることで、何気なく見過ごしていた本のタイトルなどが発見できるかもしれません。なんてことを講習会で説明したりする。
電子ジャーナルや電子書籍など、便利になればなるほど、自分の嗜好にあったものが自動的に提供されるシステムが整っていくと考えられますので、「意識的に自分の嗜好以外のものに接触する方法」というのは今後、図書館に限らず、結構大事になってくるんじゃないかなと思います。
ちょっと急ぎで書きましたが、面白そうなので、また今度考えてみたいと思います。