先日の「デザインが素晴らしい大学図書館ウェブサイト9選」を書くにあたり、700程度の大学図書館ウェブサイトを見ていった中で気づいた、見づらいウェブサイトの特徴をまとめたいと思います。
なお、ここであげた特徴は、あくまでぱっと見で見づらいサイトの特徴で、サイトの使い勝手とかとなるとまた別の話かと思います。
色調に統一感がない
色調に統一感がないと、パッと見た瞬間に「まとまりがなくてわかりづらいなぁ」という印象を与えてしまいます。色調の統一感というとやや曖昧な感じなのですが、具体的には、色数が多すぎたり、彩度と明度がバラバラな色が使われていたり(くらしき作陽大学のサイトは色数が多いけど、彩度明度が揃ってるからいい感じなんですね。)という感じです。
配色については、先日もご紹介した「伝わるデザイン」に基本的なことが書かれているので、ご参照ください。
このページもわかりやすい。
画面の幅が狭すぎる、または広すぎる
昔のウェブサイトを引きずってるのがか、幅が狭すぎる(〜800px程度)サイトが多く見られました。最近は結構ワイドディスプレイが普及しているので、幅800程度でまとまっていると、どうしてもちまっとした印象になってしまいます。サイトの構成にもよると思いますが、最低でも幅1000pxぐらいはあったほうがいいのではないかと思います。
逆に幅100%のサイトも結構見られましたが、ワイドディスプレイだとコンテンツが左右に散っちゃって、広すぎるもの考えものだと思いました。
情報量が多すぎて窮屈
文字が小さくて細かいうえに、余白が少なくて窮屈というサイトも多く見られました。文字量が多くて窮屈だと、読み解くのが大変そうだなぁと印象を受け、ブラウザをそっと閉じたくなってしまいます。ぱっと見で自分の知りたいことがわかるようにメリハリがついた構成(検索窓や利用案内のメニューは大きく、あんまり使われない項目は小さくなど)であることが必要かなと思いました。
画面が左寄せ
これも多分ワイドディスプレイの影響だと思うのですが、カラムが左寄せになっていると、ちまっとまとまっている印象を受けてしまいました。最近は「中寄せ一択」と考えて間違いないのではないかと思います。
まぁ、9選にあげた「酪農学園大学附属図書館」は左寄せなのですが、ここは「それもまた個性」と言いたくなるぐらい特徴的なので、これはこれでいいのかなと。
以上、自分の大学のウェブサイトを棚にあげて、見づらかったウェブサイトの特徴をまとめてみました。サイトを作成する際は、最低限、ここであげたようなことに気をつけると、ぱっと見、見づらいということはなくなるのではないかと思います。
余談ですが、日本全国の大学図書館サイトを見れば、一つぐらいは下記に挙げられているような尖ったサイトがあるかなぁと思ったのですが、そういうのはなかったですね。
もちろん図書館サイトとしての機能性を考えると、こういうサイトは難しいんだと思うのですが、たまにはそういうサイトもあっていいかなぁと思いましたので、少し残念でした。今後に期待したいと思います。
それではでは。