やわらか図書館学

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「ノンデザイナーズ・デザインブック第4版」のすすめ

 

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自分がバイブルとしている「ノンデザイナーズ・デザインブック」の新版が、先月末、出版されました。「バイブルとしている」と言うくらいですので、エヴァンジェリスト風に、少しオススメ文など書いてみようと思います。

 

book.mynavi.jp

ルールを教えてくれる本です。

「ノンデザイナーズ・デザインブック」は、デザインのルールを教えてくれる本です。

世の中には、ルールを知ることでそれまでと見え方がガラッと変わる、ということがたくさんあります。この本に書かれている「デザインの4つの基本原則」を知ることで、今まで何気なく目にしていた町のポスターや電車内の広告などが「あ、こことここが"整列"してる」「ここで"コントラスト"をつけているんだな」といったように、全然違った見え方をしてきます。

ルールを知らなければ、スポーツ観戦の楽しみが半減するように、ルールを知っているということは、それを楽しめるということでもあります。この本を読み、デザインのルールを知ることで、街の中のデザインを観ることがもっと楽しめるようになるはずです。

お仕事でWordやExcel,PowerPointとか使う人にオススメです。

「この本はどんな人にオススメですか?」と尋ねられたら、自分は「お仕事でWordやExcel,PowerPointとか使う人」と答えると思います。

それくらいこの本に書かれている知識は、広報物のデザインだけでなく、文書や図表などの作成にも必要となる、汎用性が高く基本的な知識だと思っています。この本に書かれている内容を実践するよう、心がけるだけで、普通の事務文書や説明資料も、ずいぶん読む人にやさしいものになるはずです。

ルールを知っているということは、何に気をつけたらいいのか、の物差しを持っているようなものではないかと思います。

旧版との違いは?

最後に旧版との違いについて書きたいと思います。

今回で第4版となるこの本ですが、もちろんエッセンスとなる「デザインの4つの原則」などについての説明はこれまでと大きく変わりません(増補された部分も多々あります)。

ただ、それぞれの説明に添えられた作例の多くが、前の版よりもより"今っぽい"ものに作り替えられてますので、よりモダンな例を見ながら学び直したいという方は、もう一度、新版を手に取ってみるのも悪くないのではないかと思います。

2版から3版(モノクロからカラー)の時ほどではありませんが、久しぶりに読んだということもあり、結構新鮮な気持ちで読めました。

 

図書館は、お仕事でチラシやポスターなどを作るノンデザイナー*1の方々がたくさんいる業界ではないかと思います。そんなノンデザイナー・ライブラリアンの方も、そうでない方も、よろしければ一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。

ありがとうございました。

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*1:デザインの勉強をしたことはないけれど、仕事などでデザインを必要とする人