以前のエントリーで国文学研究資料館が公開している日本古典藉字形データセットを使って遊ぶということを書き、その時は1文字ずつ文字の画像を組み合わせて遊んでいたのですが、やはり「もっと簡単に字を並べたい!」という思いが強まり、フォントを作ってみることにしました。
作ったフォント
実際に作ってみたフォントがこちらです。
こんな感じでひらがなだけなら何でも打てます。逆に言うとひらがな以外は、数字も漢字も打てません。。
使ってみたところ
このフォントを使って「図書館の自由に関する宣言」を打ってみるとこんな感じになります。
フォントなので、もちろん字の大きさや色の変更も自由自在です。
作りかた
こちらのサイトを参考に"Paintfont.com"というWebサービスを使って作成しました。(久しぶりにアクセスしてみたところ、"Paintfont.com"は、"Calligrapher.com"というサービスにリニューアルしてしまっていました。。こちらは登録しないと使えないようですので、まだ試してみていません。)
- "Paintfont.com"は、テンプレートに文字を書いてアップロードするだけでフォントが作れる(作れた)ので、こ〜んな感じで 日本古典藉字形データセットから1文字ずつ拾ってベクター化して、ということを何十文字か繰り返して作成しました。数字や漢字も作成しようと思えばできたのですが、ちょっと気力が持たなかったです。
- 日本古典藉字形データセットでは、ひとつの文字につき、大量の画像データ(一番多い「し」で3929字)が公開されているので、どれを使うのか迷うのですが、一応、出典の作品は統一されていた方が綺麗に仕上がるのではないかと考え、全部「万宝秘密料理箱」からとりました。(その中でどれを使うかはニュアンスで。)
ひらがなしか打てないので実用性は低いものの、せっかくなのでフォントを配布できればとも考えたのですが、CC-BY-SAのデータを使って作ったものに、どういう条件をつければいいのか、よくわからなかったので、とりあえず配布は保留にしました。せっかく作ったので、今後、ポスターを作るときなどに活用していきたいです。
あと、フォントってサービスを使えば意外と簡単に作れることがわかったので、いつか自分の字や子供の字のフォントとかも作れたら面白いなぁと思いました。
ありがとうございました。