Facebookで紹介されていた漫画「図書館の大魔術師」を読んでみました。
図書館や司書が社会的に高い地位に置かれた架空の世界のお話で、エルフ(?)やモンスター、魔法が出てくるなど割とファンタジー色が強いのですが、図書の修復で和紙を手でちぎってペタペタしていたりなど、図書館的に妙にリアルに書かれているところもあります。
そんな「図書館の大魔術師」を読んでいて一番リアルに感じた1コマがこちら。
*出典:「図書館の大魔術師」泉光著(講談社)1巻
おわかりでしょうか?「本」と書いて「こ」と読む。ここです。
自分の周りにもこういう言い方する方がたくさんいるんで、「おぉ、図書館で働いてる人あるある〜」とピンポイントで変な感動をしてしまいました。
本を”子”と呼ぶ表現、職場であまりにナチュラルに使われているので普段は全然違和感ないのですが、図書館外の人が聞くとちょっと「えっ」と思うみたいですね。
しかも何でもかんでも本を”子”と呼ぶわけでもなく、上と同じく「修復待ちの“子”達」とか「受入待ちの“子”達」とか、作業対象の本を指すときに、よくこういう言い方をしてる気がするので、そんなところもリアルだなと。(あ、でもコーナーの本を指して“この子達”とかも言うかな。)
もしかしたら著者の方は、実際に図書館で働いている人がそういう言い方をするとか関係なく、キャラクター付けとしてそう言う表現をしただけかもしれませんが、私にはグッときました。
実は自分は、図書館とか司書とかが妙に持ち上げられている話は、読んでいて居心地が悪い気がして苦手なのですが(でも手に取ってしまう)、ファンタジーとしての世界観も素敵ですし、絵がすごく描き込まれていて綺麗、お話もとても惹きつけられる展開なので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
お相手はやわらか図書館学でした。
追記
勢いで書いてみたものの、よく考えると一般的なことか自信がなくなってきたので、よろしければアンケートへのご協力をお願いします。
なんか書いてみたもののどの程度一般的か自信がなくなってきたので、図書館で働いている方々へアンケートしてみます。
— やわとしょ (@yawatosho) 2018年10月2日
本のことを"子"と呼ぶことが…
2018.10.6追記
ということでアンケートの結果は、上記のとおりとなりました。
最初は「ない」の方が優勢でちょっと焦ったのですが、最終的にはおよそ半々となりました。実感にも割と近い数字ですかね?
自分のイメージでは下記の id:kitone さんのコメントのように、さらっと"呼ぶ"イメージだったのですが、寄せていただいたコメントを見ていると、もっとウェッティにうちの子"扱い"している方々もいて、人(館?)それぞれだなと思いました。
「図書館の大魔術師」を読んでリアルに感じた1コマ - やわらか図書館学
黒板に変数を書いて "these guys" って呼ぶようなものですよね(数学専攻)
2018/10/03 09:41
アンケートへご協力いただいたみなさまありがとうございました!