やわらか図書館学

主に大学図書館のデザイン・広報に関するブログです。

夏の文庫本フェアで読みたい本

今年も本屋さんに文庫本フェアの小冊子が並ぶ季節となりました。

以前にも書いたことがありますが、この小冊子を見ると夏が来たなと感じます。

紹介されている本がどれもおもしろそうに感じるので、毎年数冊この小冊子で見た本を買っている気がします。去年は確か『早朝始発の殺風景』を買ったような。

今年も読みたい本がたくさんあったので、まとめてみました。

「この夏読みたい」とオススメの本を紹介するような企画ではなく、本当にただ自分が読みたい本と思った本をまとめただけです。

集英社文庫 ナツイチ2023

bunko.shueisha.co.jp

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最近はあまり読んでいなかった伊坂幸太郎さんですが(単純に私の読書量が少ない)、ロマサガのボスのような表紙イラストや、あらすじを読む限り、暴力性が低そうな感じがして惹かれました。

伊坂幸太郎さんは好きなのですが、たまに暴力性が後を引くことがある(アヒ鴨の印象)ため、読むときに若干身構えてしまいます。

実は今日書店で見かけて我慢できなくて買ってしまいました。2つ目の短編まで読みましたが、いいですね。子供にも読んで欲しいです。

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これぞ夏という爽やかな装丁と恩田陸さんはハズレはないだろうという期待感から。ザ・ナツイチという感じの表紙ですね。これも書いそうな気がします。

ちょうどこの前、人生何回目かの『六番目の小夜子』を読みました。

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去年学園ミステリにハマっていた時に結構読んだ相沢沙呼さんの本。図書室・図書館ものは、本・司書・図書館の力みたいなものが過剰に美化されて語られることが多くて苦手なのですが、こちらはどうでしょうか。

角川文庫 カドブン夏推し2023

kadobun.jp

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あらすじを読んでもイマイチどういう話かピンと来ていないのですが、本をテーマにしたファンタジーということで読んでみたいと思いました。よく見ると全然違うのですが、表紙を見て「スーホの白い馬」を思い浮かべたのは自分だけじゃないと思います。

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自分は、ガチの人からしたらちゃんちゃらおかしいレベルなものの、それなりにミステリ好きだと思うのですが、江戸川乱歩はほとんど読んだことがありません(おそらく「人間椅子」ぐらい?)。多分怪奇色の方にちょっとたじろいでしまっているのだと思います。これは毎年小冊子で見かけては、表紙のイラストにも惹かれて読みたいなと思います。

新潮文庫の100冊

100satsu.com

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基本的に青春小説が好きなのですが、こちらの本は本屋さんで見かけた時も目を惹かれて気になっています。

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対談とかインタビューが結構好きで、大学の広報とかでよくある先生のインタビューとかも、見かけるとつい読んでしまいます。「司書名鑑」の感想の時にも書きましたが、他の人がどういう考え方をするのか、というのを読んだり聞いたりするのが好きです。

 

 

こうしてみると、とても素直に各社のイチオシの本に惹かれています。夏っぽい本を推しているのだと思いますし、自分が求めているのもそういう本なので、自然にそうなるのだろうと思います。

自分がいかに読後にダメージが残りそうな本を避けているかも分かりますね。

お相手は、やわらか図書館学でした。

参考

イラスト:画像生成AI(nijijourney)

yawatosho.hateblo.jp

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