やわらか図書館学

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映画「ルドルフとイッパイアッテナ」の感想

 

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楽しみにしていた映画「ルドルフとイッパイアッテナ」をようやく観ることができ、期待以上にいい映画だったので、感想などまとめたいと思います。

有名なお話なのでネタバレも何もないかと思いますが、多少、映画の内容についても触れているので、お話をよく知らなくて、これから映画を観ようと思っている方はご注意ください。

 

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ルドルフかわいいよルドルフ

この映画の魅力の大部分はルドルフのかわいさといっても過言ではないかもしれません。とにかくひたすら一挙一動かわいいです。メロメロパンチでした。CGもふもふ。日本のフルCGアニメ、こんなに綺麗になってたんですねぇ。

Twitterの過去ログを調べてみたところ、自分、どうやら去年の11月から、この映画を楽しみにしていたようなのですが、単に昔好きだった本の映画化というだけなら、こんなに楽しみにはしていなかったと思うので、おそらく初見でルドルフのモデリングに“やられて”しまったんだろうなぁと思います。

ルドルフ役の井上真央さんの声も全然違和感がなくて、かわいさに華を添えてます。性格も、原作よりけっこうかわいい感じに描かれています。

あまりにかわいいので、帰ったその日は、ルドルフの絵を描くことで想いを発散させてました。(アイキャッチの画像)

“知識イズパワー”なお話が素敵

大学図書館で働いているせいか、お話のなかで、“学び”のシーンが出てくると惹かれます。

この映画でも、ルドルフがイッパイアッテナから字を学んだり、小学校の学級文庫で本を読んだりと、たくさん“学び”のシーンが出てきます。図書室も出てきます。

学ぶことで知識を身につけ、世界が広がっていくシーンは見ていて興奮します。図鑑で動物のことを調べるシーンとか、岐阜が東京からどのくらい離れているのか説明するシーンとか、とてもいいです。

身につけた知識(イッパイアッテナ的には"教養"と呼ぶべきでしょうか)をフル活用する“知識イズパワー”なシーンもたくさんあり、それもまたカタルシスです。

余談ですが、ルドルフの声の井上真央さんの「花燃ゆ」も“学び”が重要なキーワードでしたので、何気に“学び”繋がり。(さらに言えば、イッパイアッテナ役の鈴木亮平さんが出演してた「花子とアン」も本がキーアイテム)

子供と観にいってよかったです

完全に自分が観たかっただけなのですが、内容的に子供も楽しめるだろうと思い、子供と一緒に観てきました。

小学校の中のシーンがたくさん出てくるので、風景的にも親しみが持てたみたいですし、内容的にも刺さったようで、途中で何回か泣いていました。どうやら楽しんでいただけたようです。

お話の最後にルドルフのこんな台詞があります。

“ぼく、もうどこにでも行ける気がする。今度は日本一周にでも行っちゃおうかな。”

前にも書きましたが、自分はこの“やろうと思えばできる感”、とても大事だと思ってるので、この台詞を聞いたときに名作確定しましたし、子供もこの映画で、そういう気持ちを少しでも感じてくれていたら嬉しいなぁなどと思いました。

 

正直、内容的には「懐かしめればいいかなぁ」ぐらいにしか、期待していなかったのですが、全然“思い出補正”無しで楽しめる素敵な映画だと思いますので、原作を読んだことのある人もそうでない人も、夏の映画の一本として、いかがでしょうか。

ちなみに映画を観た後、速攻で文庫を買い、二十数年ぶりくらいに原作を読みましたが、映画は本当にきれいに原作をまとめているなぁと思いました。

ありがとうございました。

参考

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