今年も本屋さんに文庫フェアの小冊子が並ぶ季節がやってきました。これを見ると夏が来たなと感じます。毎年3社の小冊子を持ち帰り、つい暇な時に開いてしまいます。
毎年この小冊子を見て何冊か文庫本を買っているのですが、今年もたくさんおもしろそうな本がありましたので、雑感を交えてご紹介したいと思います。
角川文庫 夏フェア
今年の角川文庫の小冊子は夏祭りっぽい装丁(?)で、とても素敵です。赤って結構珍しいんじゃないでしょうか。
「あの頃流行ったベストセラー」として、年代ごとにベストセラーをまとめて紹介されたりもしていて見ていて楽しいです。太宰の『女生徒』の新装がいい。
2年前にこの小冊子をきっかけに読んだ『この本を盗む者は(深緑野分)』、劇場アニメ化されるんですね。確かに映像映えしそうだなと思う一方で、文章で読んた方がイメージを膨らませられそうな気もしつつ、まさにカドカワらしく「読んでから見るか、見てから読むか。」ですね。
なんとなく、今年はホラー・サスペンスが多く紹介されている気がします(ほぼ読まない)。
読んでみたい本
集英社文庫 ナツイチ
この小冊子をきっかけに読んでハマった『早朝始発の殺風景(青崎有吾)』がまた紹介されていて嬉しいでです。ミステリーはほぼ読み直さないのですが、これは何回も読んでます。
『逆ソクラテス(伊坂幸太郎)』や『スキマワラシ(恩田陸)』なども再掲されており、ナツイチは、近年刊行の本も、夏に読みたくなるようなものは繰り返し紹介されているイメージです。(余談ですが『逆ソクラテス』はもう一回読みたいと思っているのに家の中で不明本です)
読んでみたい本
「博物館モノ」は何気に珍しい気がして読んでみたいです。
新潮文庫の100冊
まだウェブサイトで本の紹介が始まってませんでした。7月から始まるみたいです。
古典的名著が多く紹介されている新潮文庫ですが、トップバッターで大きく紹介されているのは『成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈)』で、それはそうだよねという感じ。
『赤毛のアン(モンゴメリ)』もアニメの絵付きで紹介されていて嬉しいです。
読んでみたい本
世界観が好きなのに、よく考えるとちゃんと原文を読んだことない気がするので読んでみたいです。『オズの魔法使い』をモチーフとしてるVaundyのTokimekiのMVが好きです。
本屋さんでもよく見かけて、ずっと気になっています。
毎年この小冊子を取っておいてコレクションしたいなと思う一方で、いまさら感あるなということと、取っておいてもどうせ最後には捨てるんだし、と思ってできてません。ひと夏の思い出。
お相手は、やわらか図書館学でした。