やわらか図書館学

主に大学図書館のデザイン・広報に関するブログです。

緊急地震速報に対応するためのカードを作成してみました

昨日の夕方、緊急地震速報が発令されましたね。正直申し上げまして、あまりに唐突のことだったので、どのように対応すればよいかわからず結局なにもできない、という不甲斐ない結果になってしまいました。幸いにも自分のいる地域では大きな揺れは起こらなかったものの、こりゃいかんなと思い、図書館のリスクマネジメントの一環として、緊急地震速報が発令されたときの対応をいつでも参照できるようにしておくカードを考えてみました。

緊急地震速報カード

表面(案)

裏面(案)

緊急地震速報カード説明

表面

気象庁のHPによると、緊急地震速報が発表されてから、揺れが到達するまでは、長くても数十秒しかないようです。

緊急地震速報には、情報を発表してから主要動が到達するまでの時間は、長くても十数秒から数十秒と極めて短く、震源に近いところでは速報が間に合わないことがあります。

http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/Whats_EEW.html

この数十秒で何ができるか、ということを考えてみたとき、やはりまず行わなければいけないのは館内放送かなと思いましので、カードの表面にはとっさに館内放送が行えるよう、放送の文言を記載してみました。簡単な文言ではありますが、いきなり地震速報が来て、とっさにこの文言を言え、と言われてもなかなか難しいかと思います(ましてやevernoteを検索している余裕はありません)。
でも、こうしたカードを引き出しなどにいれておけば、迅速な対応ができるのではないかと思います。文言は適宜変更していただければと思いますが、この文言では一回読むのに少し早めに読んで5秒かかりました。つまり、このカードを使ってとっさに対応できれば10秒以内に一報が流せるということになるわけです。

裏面

裏面は、実際に揺れが来たその後の対応についての記載をする面となります。ご覧いただければわかりますとおり、「小規模な揺れ」の場合と「大規模な揺れ」の場合の2パターンの対応が記載できるようになっておりますので、部署の中で相談して担当を決めていただいて、下記の例のような担当を記載しておくことを想定してます。事前に担当を決めておくことによって、実際に地震が起こった際、誰が何をやるか迷わずに迅速な対応ができるというわけです。
ちなみに「(名前)は、」と主語を記載するようになっているのは、やらしいようですが、自分の名前を記載することで、自分の担当に責任をもってもらうことを期待しています。

記載例

小規模

  • 田中は、本の落下がないかの確認を行ないます。
  • 佐藤は、けが人がいないかの確認を行ないます。
  • 伊藤は、引き続きの警戒を促す館内放送を行ないます。

大規模

  • 田中は、エレベータの停止を行ないます。
  • 佐藤は、3階の利用者の誘導を行ないます。
  • 伊藤は、避難を促す館内放送を行ないます。

※あくまで記載例ですので、実際の対応の参考にはなさらないでください。

まとめ

自分が地震に対して非常に恐怖心を持っているので、昨日の地震速報とそれに対して何もできなかったという事実に異常に焦ってしまい、拙速でエントリーをまとめてしまいました。もちろん、普段から館内で地震が起きたときの対応を検討・周知し、耐震・免震できることをしておき、定期的に避難訓練を行うということがmustなわけですが、そうした非常時の対応を補助するものとして、今回のカードをご提案させていただきました。非常所の対応準備の一助になれば幸いですが、上記のとおり、拙速でまとめたものなのでまず館内放送ということも含め、必ずしもベストな対応ではないかと思いますので、非常時の対応については各館で十分協議いただければと思います。本当、地震は怖いです。
それでは。