昨日NHKで放送していたスーパープレゼンテーション「How I hacked online dating」を見て、データ分析おもしろ〜と思ったので、先日まとめた2013年のランキングを中心に、前々からやってみたかった図書館系はてブの分析をやってみました。*1
ここ数年の傾向は微増ぎみ?
2013年のランキングの分析に入る前に、まずはここ数年の1位から100位までの合計はてブ数を見てみたいと思います。集計の元データについては、この記事最下部の「この記事と関係があるエントリー」をご参照ください。
このように2011年が極端に少なくなってはいますが、基本的にあまり変化はないもののやや微増ぎみと言っていいのではないかと思います。2011年が極端に少ないのは東日本大震災が影響をしているのかもしれませんが、はっきりとしたことはわかりません。あまりに少なすぎるので抽出の仕方が間違っていた可能性も微レ存です。
残念なことにこのデータは、すべて最近カウントしたものであり、昔の記事ほど有利となってしまっているため、まったく正確なものではありませんが、それでもなお2013年が一番多いところに一定の傾向は示されていると思います。
続いて各年の順位とはてブ数の分布を見てみましょう。
若干見づらいですが、横軸が順位で縦軸がその順位の記事のはてブ数です。
もしもあなたがブログなどを書いていて「はてブランキング入りをしたい!」と思ったとしたら、80ブクマ程度が目指すべきラインになるということです。
また、もしもあなたの書いた記事がバズって、400ブクマくらいいったとしたら・・・おめでとうございます、その年のトップ10入りはあなたのものです。
社会派ブログが有利?圧倒的な「世の中」率
やや前置きが長くなってしまいました。2013年のランキングの分析に移ります。
最初はカテゴリーの分析です。はてなブックマークをあまりご存じない方に、簡単にご説明すると、はてブでブックマークされた記事は「世の中」「エンタメ」「テクノロジー」などの7種類のカテゴリーにカテゴライズされています。そのカテゴリーが、図書館系はてブではどのように分布しているか、ということを示したグラフがこちらです。
圧倒的世の中!
みんなどれだけ世の中に興味があるんだと、やや呆れてしまうくらいに世の中です。一般的には「テクノロジー」カテゴリーの記事が、はてブが集まりやすいと言われているので、「世の中」にはてブが集まるというのは図書館系はてブの特徴かもしれません。世の中のことなんてまったく触れもしない、うちのブログがランキングにあがってこないわけです。
ちなみに、各カテゴリーのはてブの合計数と平均を示したものがこちらです。
こちらは「世の中」以外のカテゴリーのサンプル数が少なすぎるので、まったく有意なデータではありませんが、まぁあくまでご参考までという感じで。
やっぱり2013年は武雄市とはだしのゲンですね
続いては、カテゴリーよりもより記事の内容を表している「タグ」を集計したデータを見てみましょう。
各記事のはてブ画面に表示される7つのタグを集計して、その数が多かったものベスト10をご紹介します。当然各記事に付与されているタグは7種類よりも多いはずですし、この7つが抽出されている条件も不明なため、あくまで概算として御覧ください。ちなみに表記の揺れの名寄せもしてません。
タグ名 | エントリー数 |
---|---|
図書館 | 84 |
社会 | 34 |
本 | 33 |
library | 31 |
教育 | 21 |
行政 | 20 |
book | 17 |
武雄市 | 17 |
これはひどい | 13 |
漫画 | 12 |
図書館タグがついている記事を抽出しているので「図書館」が一番多いのは当然として「行政」「武雄市」「漫画」「これはひどい」というタグがあがってきているのが、2013年をよく表しているなぁと思います。
ちなみにタグクラウドにするとこんな感じです。
ところで、勘のいい方はお気づきかもしれませんが、政治に関するタグが多いわりには、先に示したとおり「政治と経済」カテゴリーの記事は全然ランキングに入っていません。どうしてこうなっているのかよくわからないのですが、人の手でのカテゴライズの限界、あるいはそもそものカテゴリーの種類分けが曖昧、ということなのかなぁと思っています。分類と一緒ですね。
これでランキング入り間違いなし!?
こうして統計を見てみると、どういった内容の記事にはてブが集まりやすいかということが見えてくる気がします。
もし、あなたがブログを書いていて「はてなブックマークを集めたい!」と思っているとしたら、まず、カテゴリーが「世の中」になるような内容の記事を書くべきです。社会や地方行政などの時事問題に切り込んでいく姿勢が求められます。
しかも、読んでいる人が思わず「これはひどい」といいたくなるような政策の紹介、あるいは記事そのものが「これはひどい」と言われてしまうような一方的な見方の記事だと、なおいいでしょう。いわゆる炎上マーケティングというやつです。自己責任です。
というのは冗談ですが、結局ネットも、ワイドショーや週刊誌的なものに人気が集まりやすいということなのかなぁ、というのがデータをまとめてみた感想です。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
それではでは。
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*1:ここでいう「図書館系はてブ」というのは、はてなブックマークのタグ検索で「図書館」と検索してヒットしたものを指しています。また、データはどれも2014.1.22時点のものです。