みなさんこんにちは。最近、漫画『スティーブズ』*1にはまった影響で、ジョブズに関する本をいろいろ読んでいる"にわか"ジョブズおたくのやわとしょです。
ジョブズに関する本は、ビジネス本からプレゼン本、なんなら英語学習本まで、巷にあふれていますが、中でも一番有名なのは、ウォルター・アイザックソンによる伝記『Steve Jobs』かと思います。
この本は、ジョブズも執筆に協力的で、周りの人の証言などもふんだんに盛り込まれている非常に濃い内容の本なのですが、自分がこの本の中で一番印象に残ったのは、ハイスクール時代に夢中になっていたヒースキット*2について、ジョブズが回想しているこの一節です。
あれを作ると、どんなモノでも作れるし理解できるってわかるんだ。ラジオをいくつか作ってみれば、カタログのテレビを見たとき、作ったことはないけどやろうと思えば作れるぞって思える。僕はとても幸運だったと思う。だって、親父とヒースキットのおかげで、なんでも作れると信じて育ったんだから。
スティーブ・ジョブズ I [Kindle版] / ウォルター・アイザックソン著, 井口耕二翻訳より引用
手が届く感、大事だなぁと思います
もちろんジョブズの感覚とは全然違うと思うのですが、この「自分にも手が届く」感覚って、とても大事だなぁと最近とみに思います。
家では作れないんだろうなぁと思っていた料理が、クックパッド見ながら作ってみたら意外と簡単に作れて、あ、多分材料さえあればなんでも作れそうだなぁとか、フルマラソン走る人なんて超人たちばっかりなんだろうと思ってたけど、ランニング始めてみたら、あ、これちゃんと準備すればいけるわとか、そういう感覚って多分なにをやるにも大事なんだろうなぁと。
実際にできるかどうかはあんまり大事じゃなくて、やってみようと思えばできるだろうな、少なくとも遠い日の花火ではないな、と気づくそんな感じ。
その気づきがないと、近づこうとすら思わないと思うので。
図書館もそういう場所かなと
そんな「手の届く感」を得るためには、もちろんいろいろ実際にやってみるということが大事なんだろうなぁと思いますが、図書館もそういう気づきをいろいろ得られるところだろうなぁと思います。
教科書の中で名前だけ知っていたような本(ダンテの『神曲』とか)が、どっか海外とかにしかないんだろうと思っていたら、普通に翻訳されて文庫で読める本だったとか、古典は退屈でつまらないものだと思ってたけど、読んでみたら普通にエンタメだったとか、海外の雑誌論文なんて研究者が読むものだと思ってたけど、電子ジャーナル見てみたら、普通に高校英語でも読める身近なものだったとか、戦前の新聞とか普通にデータベースで閲覧できたりとか、他にもいろいろ、自分が手を伸ばせばいろいろなことが手に届くんだぁって、そんなことに気づかせてくれる、図書館ってそんな場所でもあるなぁと思いますし、そんな場所であると学生さんにも思って欲しいなぁなどと思います。
そうは言っても、上で書いたように、気づきがなければ近づこうとも思わないわけで、なかなか難しいなぁ、どうすれば"Hello! World!"してもらえるのかなぁとか、そんなことを考えさせられた一節でした。
最後にもうひとつ
自分はジョブズの伝記をKindleで買ったのですが、このエピソード、どこに載ってたっけなぁと探すとき、「テレビ」で全文検索をかけたら一瞬で該当箇所を見つけられたことにちょっと感動しました。
紙の本だとこういうどこに載ってたか探すの系、結構苦労するので。こういう時は、電子書籍ありがたしです。
ありがとうございました。
ちなみに冒頭にご紹介した漫画「スティーブズ」、25日(今日!)の15時まで無料でお試し読みできるみたいなので、気になった方は是非ダウンロードしてみてください。熱くて面白いですよ。
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- 作者: うめ(小沢高広・妹尾朝子),松永肇一
- 出版社/メーカー: 小学館
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参考
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