やわらか図書館学

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「あるあるデザイン」は邪道なようで王道な推し本

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昨年、Twitterで「#それっぽくなる表紙」というタグが流行りましたが、今日、本屋で見つけて即購入した「あるあるデザイン」は、そんな"それっぽくなる"デザインの手法がたくさん紹介されている本です。

例えばこんな感じ。(出典:あるあるデザイン|株式会社エムディエヌコーポレーション

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こんな風に"それっぽい"デザインを作るための手法が、ユニークな名前とともに、全部で45個も紹介されています。

こういうテクニックだけ紹介されていると、ともすると邪道っぽいと思ってしまいがちですが、自分がこの数年間、練習してきたことも、けっきょくは街中のポスターなどから"それっぽくなる"要素を見つけて実際に作ってみる、という練習だったとも言えます。

実際、過去に作ったものをみても「あるあるデザイン」で紹介されている手法そのまんまだなというものがたくさんあります。(「」内は本で紹介されている手法名)

これは「ナナメスタイリッシュ」「はみ出す勢い」

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本当によく見る形。「文字間あけて整列」。

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これは確かに困ってストライプを敷いた。「困ったらストライプ」

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もっと高いレベルになってくると違うと思いますが、自分のようなノンデザイナーだと、こういう"それっぽい"手法の引き出しをいかに増やすか、という話なので、そうした手法をたくさん紹介してくれる「あるあるデザイン」は、一見邪道だけど実は王道、な素晴らしい本だと思いました。推せます。

いずれにせよ、実際に使ってみて手に馴染ませないとモノにはならないと思いますので、この本で紹介されている手法を使って、今後もいろいろと作っていきたいなと思います。

 

ちなみにこの「あるあるデザイン」の著者(社?)は、"ingectar-e"というデザイン会社さんで、昨年の当たり本だった「けっきょく、よはく。」と同じ著者でした(出版者は違いますが)。「けっきょく、よはく。」もそうですが、作例の質がとても高く、素敵なので、今後も"ingectar-e"さんの本は注目したいです。

お相手はやわらか図書館学でした。

参考

books.mdn.co.jp

www.socym.co.jp

ingectar-e.com

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