やわらか図書館学

主に大学図書館のデザイン・広報に関するブログです。

『やさしい大学図書館員のサバイバルイングリッシュ』の感想

書影は版元ドットコムより

大学図書館員向けの英語学習の本が(恐らく)久しぶりに出版されたので買ってみました。

「やさしい」「サバイバル」というタイトルのとおり、この本で紹介されている例文は、私でも英語のまま意味がとれるぐらいの簡単な表現ばかりで、数も決して多くなく、本当に必要最低限だと思います。ですので、すでにある程度、英語でカウンター対応ができて、より発展的な学習用として期待する方には、もしかしたら物足りないかもしれません。

でも、私の場合、この本で紹介されているようなフレーズを使いこなせているかというと、そんなことなく、こうした必要最低限な表現さえ、カウンターで急に英語で話しかけられた時には、パッと出てこないというのが実情です。その場はなんとかやり過ごし、あとから「あ〜、ああ言えばよかったのか、こう言えばよかったのか」と反省することしきりです。たぶん頭に回路ができてないんだろうなと思います。

この本の帯には「この一冊で、大学図書館員として十分に力を発揮できる」と、早稲田大学図書館長の力強い言葉が書かれています。確かにこの本の例文は、私の経験上も「よくあるシーン」ばかりなので、こうしたフレーズがパッと自動的に出るようになれば、カウンターの対応に困ることは少なく「十分に力を発揮できる」だろうなと思います。ですので、まずはこうしたフレーズが考えなくても出てくるようになることを目標に、ひたすら反復練習を繰り返す、というのが私にとってのこの本の使い方になりそうです。幸い分量も少ないですし。

というわけで、私にとっては英語学習のモチベーションを久しぶりに上げてくれる一冊でした。私と同じレベルくらいの方にはおすすめです。

一点だけ残念な点を挙げるとすれば、これで音声ファイルがついていれば最高なのになとは思います。有料でもいいので追加DLCを希望します。

お相手はやわらか図書館学でした。

参考

www.waseda-up.co.jp