やわらか図書館学

主に大学図書館のデザイン・広報に関するブログです。

ドラクエ7のドストエフスキーっぽさは異常

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先日、3DSでドラクエ7のリメイクが発売されました。自分、PS版は以前にプレイしたことがあるのですが、あまりの長さに、2回挑戦して2回とも途中で飽きたという苦い思い出があります。そんな思い出を払拭するべく、今回のリメイク版を購入(正確にはダウンロード)したのですが、ぽちぽちプレイしていたところ、表題のようなことを感じたため、記事にしてみました。

早速ですが、自分がドラクエ7をドストエフスキーっぽいと感じたところは以下の4点です。

  • ヒロインがハスッパ

ハスッパって言葉が正しいかちょっと自信ないのですが、ヒロインのマリベルが、こうしたゲームのヒロインとしては珍しいくらい、性格が悪く、主人公を「あんた」呼ばわりするなど、ドストエフスキーの小説に出てくる女性のような言葉遣いをします。(まだ自分、最後までプレイしてないので、もしかしたら途中で性格変わるのかもしれませんが…。)

  • おじが酔っぱらいでどうしょうもない

こちらも上記同様、最後までプレイしてないので何ともいえないのですが、主人公のおじのホンダラというキャラクターが、これまたこうしたゲームの主人公の親族としては珍しいくらい、どうしようもない酔っぱらいで、こいつはカラマーゾフ兄弟の父親フョードルそのものだなぁ、と。こういうキャラって大体、どうしようもないけど憎めないっていうのが多いですが、このキャラは本当にただどうしようもなくて憎らしいですね。

  • 欲望に素直な人が多くてなんか暗い

上記の二人もそうですが、普通の村人とかも、みんな割と自分の欲望に素直で、普通に酷いことをぼろぼろ言ってきます。ドラクエシリーズ自体、国民的RPGと言われてる割には暗い話が多い、というのが特徴の一つですが、7はその中でも飛び抜けてますね。

  • 小さな世界を舞台にした人間劇

ドラクエ7は、その世界観上、どうしても小さな国や村での話が、物語の中心になるんですが、そうした小さな世界での人間関係を軸にしたお話というのも、ドストエフスキーっぽいなと。特にグリンフレークとかレブレサックとかのお話は、スキャンダラスでカーニヴァル的な盛り上がりがあり、必見です。

 と、ここまで自分がドストエフスキーっぽいと感じた点を記してみました。今まで自分は、ドラクエシリーズの各作品にそれぞれ下記のようなイメージがあったのですが…

  • ドラクエ1=西欧風(王道)
  • ドラクエ2=地中海風(なんか明るい、衣装が東欧っぽい、船)
  • ドラクエ3=ワールド(そのまんま)
  • ドラクエ4=北欧風(なんか暗い)
  • 5以降は特定のイメージなし

これに新たに「7=ロシア風」というイメージが加わりました。きっと、7のストーリーの主軸の世界再生も、農奴解放令によるグレートリセットをイメージしているのでしょう。

で、そんなドストエフスキー感満載のドラクエ7、冒頭で記したように、これまで2回もクリア前に途中で飽きるという経験をしているのですが、3度目の挑戦となる今回はどうなっているかというと…

やっぱり飽きた。。

まぁ、2度あることは3度あるっていいますしね。多分、終盤までは来たんだと思うのですが、なんかもうしんどい。。

というわけで、ドラクエ7の世界観が好きという方で、まだドストエフスキーを読まれたことがない方は、図書館で「罪と罰」あたりを借りて読んでみると、意外と似ている世界観がハマるかもしれませんね。(「罪と罰」のデスノートっぽさも異常)

最後、むりやり図書館に絡めましたが、完全に雑記ですいません。なんとなく書き始めたら意外と書けてしまったので。。

それではでは。