やわらか図書館学

主に大学図書館のデザイン・広報に関するブログです。

PDFのメタデータにご用心

 

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PDFのメタデータといっても、リポジトリで公開している論文の論文情報とかのことではありません。文字通りPDFファイル自体がもつ“作成者”などのメタデータのお話です。

イベントのチラシのPDFファイルなどがよくウェブサイトにアップされていますが、そのPDFをダウンロードして「情報」を見てみると、「タイトル」が作成時のままだったり「作成者」にファイル作成者の個人名やユーザーIDが入ってたりということが結構あります。

 

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PDFだけではなく、申請用紙などのWordやExcelのファイルなんかでもよくあります。特にこの情報を気にする人はおそらくそんなに多くはないと思うので、(多分)実害は少ないでしょうが、それが公開を意図していない情報であるなら、やはりきちんと編集ないしは削除してからウェブにあげたほうが良いかと思います。セキュリティ的にも。

少し話がズレますが、最近何に関しても、クオリティが高い低いの分かれ目は意図していない"雑味"をどれだけ省けるか、なんじゃないかなということをよく考えます。例えば、チラシ作りであればズレなどの意図しないレイアウト崩れがないこと、写真であれば意図しない要素の映り込みや傾きをなくすこと、人前で話すことであれば照れや意図しない動作・繋ぎ言葉を出さないこと、格ゲーであれば無駄な技を擦らないこと。そんな風に意図しない"雑味"をできるだけ意識的に無くしていくことがクオリティの高さに繋がるのかなと。そんな風に思います。

ウェブサイトにアップロードされたファイルのメタデータもこれと同じで、意図していない情報が公開されていると、それを見た人はやっぱり「あーあ」となるんじゃないかなと思いますし、大袈裟にいえば信頼にも関わってくるんじゃないかなと思います。

 

などと、偉そうに書いてますが、自分もうっかりしてしまうことがよくあるので、自戒も込めて書いてます。鶴亀鶴亀。

なお、データの編集の仕方については、環境によっても違いますし、ネット上にたくさん解説があるのでここでは省きます。

お相手はやわらか図書館学でした。